天下無敵な推し様に愛を

気づいたらそこは沼だった。

2018年を振り返る【イベント編】

こんばんは、ももちゃんこです。

もうあと何日とかで2018年終わっちゃいますね。はやい。この前もそんなこと書いたなぁって思った方もおられると思いますが、私も同じことを思いました。

 

さて、今回は前回の宣言通り、振り返りイベント編です!

観劇の振り返りは前回やったので、気になる方はそちらをどうぞ。

https://3wa2yh6h9i.hatenablog.com/entry/2018/12/28/174539

相変わらずゆるゆるな感想ですが、良ければお付き合い下さい。

 

 

❁︎ 2月のイベント

二次元推しの舞台イベントでした。ハイタッチイベントだったんですけど、推しではないキャラの中の人たちから人柄の良さが溢れ出てて恐る恐るハイタッチしてきました。推しとのハイタッチもドキドキでしたが楽しかったです。

 

❁︎ 5月のイベント

推しさんとの初接触💓

推しさんが可愛くて可愛くて溶けそうになった。幸せな気持ちにしてくれて、それまでよりもさらに好きが募りました。

 

❁︎ 8月のイベント

共演者さんに推しさんとすごく仲良しな方がいて、彼はずっとその方にくっついてました。微笑ましくてついつい顔が緩んだ記憶。

目の前に立っていた共演者さんたちと何度か目が合った気がして、これが推しさんだったら……と思ってしまいました。ごめんなさい。

お見送りでとても緊張しました。推しさんの横通るのって緊張しません? 私だけでしょうか?

 

❁︎ 9月のイベント

ホームでのイベント! もう推しさんは自由です! 沢山喋って色々やって凄く楽しそうでした。私もとても楽しかったです。

 

❁︎ 10月のイベント

8月のイベントでお世話になった共演者さんのイベントにお邪魔しました。推しさんがゲストだったので。ここでも推しさんは好きなことをしていたので、共演者さんからは軽くあしらわれていましたね。共演者さんのファンの方は彼をどう思ってるのか、若干心配になりました。共演者さんと少しだけお話することができたので、推しさんのお話をしてきました。ごめんなさい。これからも推しさんのことをお願い致します。

 

❁︎ 11月のイベント①

久しぶりの接触でした。短い時間ではありましたが、推しさんと沢山お話が出来て、とても幸せな時間を過ごすことが出来ました。普段の5割増しで乙女でした。推しさん相手ですもん、そりゃ仕方ないですよね。話すことが苦手な私の言葉もしっかり聞いて返してくれる推しさんの対応の良さに好きが溢れました。優しい笑顔で何度も迎えられると、こちらもつられて笑顔になるし、徐々に緊張も解けて、記憶を飛ばさずにイベントに参加出来ました。ありがとう、推しさん。大好きです。

 

❁︎ 11月のイベント②

またホームでのイベントでした! このときはわりと推しさん大人しかっ……そうでもないかも。やることやること面白かったので、楽しそうだなって思って見てました。

 

 

今年はそんな感じかな?

舞台もイベントも楽しくて大好きです。沢山推しさんに会えて幸せな1年でした。

来年もまた、推しさんと一緒に幸せになります💓

 

皆様も良いお年をお過ごしください。

 

それではまた。

ももちゃんこでした。

 

 

2018年を振り返る【観劇編】

こんばんは、お久しぶりです、ももちゃんこです。

 

気づけばもう年の瀬ですね。この一年何してたんだろうと思いましたが、推しさんを追っかけてたなあって感じですね。安定。

 

今回は、一年の総決算的な気持ちも込めて、振り返りです。しかしだいぶ記憶があやふや……。

 

 

❁︎ ピカレスク◆セブン

家光とマクベスが戦うシーンは、まだ見ぬ薄ミュ 永倉新八篇のようで(演出込みで)、オタクは静かに死にました。宮崎さんの、周りも全部巻き込んで明るいものを届けてくれる、太陽のような姿がとても素敵でした。

マクベスジャック・ザ・リッパーの大人な恋愛模様も見ていてドキドキしました。佃井さんのジャックちゃんが色っぽくて最高だったぜへへへ。

あと個人的にピピちゃんが好きでした。悪人達が集まるあの舞台の中での私の癒し枠でした。

 

 

❁︎ 極上文學 風の又三郎/よだかの星

又三郎は原作未読で観劇。よだかは過去に読んでたので、これをやるのかぁって感じでした。大の大人が元気に小学生をやっているのを微笑ましく見ていました。10年くらい前に好きだったキャラの声優さんや俳優さんも出演されていて、お元気そうな姿にとても嬉しく思いました。あどけない少年の姿をした又三郎の、ふとした瞬間に出るミステリアスな雰囲気が素敵でした。よだかはボロボロになりながらも、どこまでも飛び続けるさまや声が、悲痛さを物語っていて、見ているこちらにまでその辛さが伝染してきました。めちゃめちゃに好きです。

帰ってから勢いで『風の又三郎』を読みはじめましたが、途中で挫折しました。

 

 

❁︎大阪ドンキホーテ Patch.ver

春休みだったので思いつきだけで弾丸してました。チケット代が安くてつい……。

全キャラクター可愛かったです。その中でもやっぱり主人公であるピカイチが抜きん出て可愛くて応援したくなりました。田中くんのピカイチは本当に少年のようで、あどけなくて可愛かったです。さすが最年少。三好くんのピカイチはあの天使だったピカイチがこうなるんだなぁ、月日とは恐ろしい、なんて思ってしまうほどに大人な雰囲気を持っていました。

お母さんと幼少期ピカイチの話で涙を流したり、ブッチャーがあれこれやるシーンでは笑ったり関心したり、本当にこんな安くていいのかって何度も思ってしまうくらい良かったです。あ、あとファッションリーダーの三好くんがやばかったです笑

 

 

❁︎ ミュージカル薄桜鬼 志譚 土方篇

一幕の初めの方で歌われた『志譚 水鏡』がドンピシャ好みでした。それに一幕で駒鳥のように可愛らしく歌う千鶴ちゃんが、劇中で徐々に凛とした強い女性へと成長していくんですよ。 すごく良かった……千鶴ちゃん可愛い……。あと山﨑さんの沖田さんを見て、この沖田さんのPAINT IT BLOODが聴きたい! って思った直後にほんとに歌われて泣きました。好きです。

余談ではありますが、推しさんの定点カメラをしていたら、2つ隣の席の方も同じような動きをしていた(らしいです)。私とその方との間に挟まれていた私の友人曰く「オペラグラスを使うタイミングが全く同じ」とのこと。私自身は全く気付いてなくて、その話を聞いてびっくりしました。

 

 

❁︎ MAPS

1月ぶりの社中さんでした。

「これは3つの地図の物語 あるいは嘘の物語 あるいは感情の物語 ……」という冒頭シーンで、感情? なんでぞ? と思っていたのですが、しっかりラストで回収してくれて、やっとこさこの言葉がストンと腑に落ちました。

アシスタント役の柏木さんが可愛らしくて、腹に一物抱えてる感じがとても素敵でした。私は不知火や次男をやってる柏木さんしか存じていなかったので、こういった愛らしい感じの役(他がそうではないという意味ではなく、愛嬌全面なキャラクターって意味です)もされるんだぁと思って見ていました。

漫画家、海賊、井伊直弼の3人の人物を主人公に据え置き、同じ舞台上で代わる代わる映し出される世界とそれに伴って変化するテトリスのような大道具が凄く好みでした。船もバイクも椅子も山もそれで作ってしまうという発想に、ただただ凄いなぁと感心してしまいました。会場都合上、キャストさんが飛び降りたときの振動が客席まで伝わってきたのも面白かったです。

 

 

❁︎ 七つの大罪 The STAGE

毛利作品大好き!! 夏はほぼこれに捧げました。原作も好きで、推しさんも出てて、尚且つ脚本が毛利さんとかもう私得でしかない。

ただ、多ステしすぎたなぁとは思いました。後半の観劇意欲がかなりだれたものになってしまったので勿体ないなと。来年はその辺もうちょっと考えたいです。

舞台自体は、映像と舞台の融合が良く成されていて面白かったです。ディアンヌちゃんが可愛かった。映像で大きくなっても演じているのは当たり前だけど生身の人間で、尚且つ舞台上に立ってはいるので、わりとそっちのディアンヌちゃんを後半は見ていたように思います。

バンは原作から好きなキャラクターでしたので、登場しただけで息を飲んでしまいました。肉体美をこれでもかと見せつけられ、ずっと本物のバンがいる……本物だ……と心の中で静かに手を合わせました。フライヤーでのビジュアルの時点で期待大だったので、有澤さんにはただただ感謝の気持ちしかありません。細かったです。好きです。溢れる色気にやられ、個ブロランブロ缶バッジ色紙と一式集めてしまいました。

バンと対峙するジェリコも、原作から好きだったのですが、舞台を見て更に好きになりました。小玉さんのジェリコが可愛いの。もう好き。愛してる。強くてかっこいい男勝りなジェリコを全身で表現していて、舞台上では凄くかっこよかったんですよ! そんな小玉さんが、Twitterでは、はねゆりさんや他の共演者さんとふわふわした可愛らしい笑顔でお写真撮ってるのがもう可愛くて可愛くて!! 聖騎士勢仲良しだな!! みたいな感じで見てました。あとカテコで挨拶された時も、ジェリコのときの凛とした声が来ると思いきや、とても柔らかくて可愛らしい鈴の音のような声でお話されていて心を奪われました。

推しさんは運動神経の良さを大いに発揮できる役でしたし、あっちこっち走り回ったり飛んだりとても忙しかったですね。ホークちゃんとじゃれ合う姿も可愛らしくて、喋ってるキャラそっちのけでそこばかり見てしまいました。仕方ないの、私は推しさんの定点カメラなのだから。戦闘シーンも多く、どこかの回では剣を客席へ落としてしまい、すかさず降りてそのまま飛び戻り戦ってました。起点の良さにも運動神経の良さにも驚きを隠せませんでした。あとカテコで挨拶するのが上手になっていました。半年くらい前までは、大丈夫かな? って思ってしまうような(実際、友達にも推しさん大丈夫? と言われてしまった)挨拶をしていた彼が、しっかりとした挨拶をしている姿に思わず泣きそうになるという。凄く大きな成長の一歩を見届けた気分になりました。

来夏……再来夏あたりに続編やってほしい作品でした。というか、終わり方的に続編やると思います。いつになるのかな……?

 

 

❁︎ DIVE The STAGE!!

舞台はよかった!!!!!!!

過去記事で散々書いたので短めに。

下にマットが敷いてあるとはいえ、飛び込んでる姿は心臓がきゅってなりましたね。推しさんをはじめ、キャストの皆さん誰も怪我しなくてよかったです。

 

 

❁︎ ボクのシューカツ。

劇団Patchの本公演でした。数日前に瀬戸康史さんと岸井ゆきのさんが観劇されていたらしく、近くの席の方が「瀬戸くん多ステしてくれないかな〜」みたいなことを話してました。瀬戸さん、多ステしても良かったんですよ。と私からも届かない想いをここで書いときます。

タイトルから見ても就活と終活が超メインだと思っていましたが、ゴリゴリに前面に出てるという印象は受けませんでした。コメディ要素も入ってて重たすぎず、でも締めるところはしっかり締めてきて、思わず泣いてしまうところもありました。藤戸くんの『ラクガキ。』が泣かせにきてる。というか泣いた。良い雰囲気で泣いてしまっているところに、実は……と言って落として笑わせにくる物語に、やられたと思いました。

曲は本当に良かったので、iTunesで買ってたまに聴いてます。疲れた時に癒される用です。藤戸くんの声は聴いてて心地よいので良かったらどうぞ。

https://twitter.com/yuhi_patch/status/1057560187093966848?s=21

推しさんはなんだかもっさりしてました。いろんなところに隠れたり出たり隠れたり大変だなぁと思いつつ、彼の境遇というか、過去について語られたあたりでは泣いてしまいました。涙腺が最弱ですね。彼のこれからが良きものであることを願って止みません。

葵くんの現状もかなりしんどいものがありました。この不毛な恋をいつまで続けるのか。悩み続ける彼の気持ちは分からなくもないし、でも続けてほしくなくて、石橋くんがかけた言葉が痛いくらい胸に刺さりました。彼も今後の人生で幸せになってほしいです。

奥菜くんはみんなのばぶなので可愛かったです。隠れ方が可愛かったです。天使。

 

 

❁︎ 劇団四季 ノートルダムの鐘

天下の四季様でした。

両親に誘われたのでのこのこ着いていきました。ノートルダムの鐘はディズニーアニメを昔に見たきりで、塔の上に鐘を突く嫌われ者が住んでる。くらいの知識で見ました。ごめんなさい。

なんていうか、凄かったです。圧が。

凄く! 声が!! 届く!!!

これが劇団四季と言わんばかりの力強さに圧倒されました。主人公カジモドの通常の声は陰キャグーフィーってイメージだったのですが、歌になると凄く爽やかで透き通った声を出されるんですよ。何これすごい。四季ってすごい。

一幕を終えると隣にいた母が「人はこうやって沼に落ちていくのね」と呟いていました。沼の匂いを察知したんですかね。でも多くの方がハマるだけの威力はあるんですよ、さすが劇団四季

すこぶる体調が悪い日に観劇したので、正直リベンジしたいです。5月くらいまでやってるのでいつか、気が向けば……。

 

 

 

2018年の観劇はこれで終わりです。

数としてはそんなに多くないかな? と思いますが、どうなんでしょうね。どの舞台も面白くて、外れたなぁとかはなかったかな。そもそも外れるほど見てないのかな? 

そんな感じです(?)

次の記事では、イベント関係を振り返ろうかなと思っています。思っているうちに年を越してしまわないように気をつけなきゃ。

 

それではまた。

ももちゃんこでした。

 

 

【感想】舞台「DIVE!!」The STAGE!! その③

 

こんばんは、ももちゃんこです。

すっかり秋めいてきましたね。

 

今回の記事は前回記事の続きです。

 

前回記事はこちら↓↓↓

【感想】舞台「DIVE!!」The STAGE!! その② - 天下無敵な推し様に愛を

 

相変わらずネタバレしかないので、これからディレイ配信やDVDを楽しみにされている方で、ネタバレを気になさる方はお戻りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

たしか、北京合宿の代表選手が決まったところまで書いたんですよね。

要一と知季の合宿参加が決まり、飛沫は津軽へと帰ってしまいます。津軽に帰った飛沫は、日本海を眺めながら色々考えます。傍らにそっと寄り添う恭子が可愛らしかったですね。

飛沫が家へと帰ると、北京合宿から帰ってきた知季と要一が出迎えてくれます。「おかえりーーーーーー!!」と駆け寄ってくる知季は、アスリートというよりは無邪気な中学生って感じでしたね。余談ですが、千秋楽以降の数日間、知季役の納谷くんが飛沫役の財木くんにツイッターでリプ送ってたのが可愛かったですね。

納谷健【劇団Patch】 on Twitter: "おかえりーーーーーーー!!!… "

ことある事に「彼女?」と飛沫に尋ね、自分から尋ねておいてどうにもできない気持ちを腕立て伏せにぶつけるという。原作では未羽を弘也にとられたという話を散々していましたし、彼なりのケジメ……ではないけど、なんというか……鬱憤を晴らしているような。溜まっている気持ちをどうにかして発散させないとという気持ちなんですかね?飛沫もついに観念して恭子を紹介している姿がどこにでもいる高校生って感じで、照れくさそうで可愛らしかったですね。ぐしゃぐしゃと髪を触る姿も甘酸っぱい青春の中に身を投じている普通の男の子って感じでした。要一も後から腕立て伏せに参加してましたね。彼女いない組の勢いがすごくて笑いました。そのまま倒れ込んで飛沫に踏まれてましたし。大阪千秋楽公演では要一だけが踏まれ回避していて、知季は若干いつもより強めに踏まれていました。

知季はこれでもかってくらい津軽を走り回って疲れて寝てしまいます。お腹を出して寝ている知季。お腹をちゃんとしまってくれる要一はお母さんのようでした。ママみが深い……って感じでしょうか。飛沫に手紙を渡し「俺も寝る」と言ってリュックを枕に眠りについたんでしたっけ。知季とは違い仰向けで足を組んで寝ていて、ひとつひとつの所作がどこか綺麗に見えました。

麻木コーチからの手紙には、彼女が何故沖津飛沫に執着をしたのか、飛沫の祖父である沖津白波とはどんな選手だったのかが語られていました。上手で麻木コーチが手紙を読む中、津軽(センターから下手寄り)では次の朝がきていましたね。要一に起こされ目覚める知季。知季・要一・飛沫は恭子の提案で飛沫がよく飛び込んでいた断崖を見に行くことになりました。すぐ行く! といった感じで、知季は要一に荷物を投げて走っていきました。元気だなぁ、中学生。

断崖へ来ると、知季と要一は下を覗き込んで顔を見合わせます。「飛べよ」「いや無理無理」というような動きをしてました。要一が「飛ぼうかな?」という素振りを見せて、一度は「いやいやいや」と知季の顔を見て笑うのですが、その後思いきって日本海にダイブしてました。「お前も来いよ」と下から要一に言われたんでしょうね。「ぼく? いやいやいや」と手を振る知季。飛沫や恭子と顔を見合わせ、楽しそうに大の字で飛び込んでました。恭子が知季と要一の荷物を持ち「飛沫も飛びなよ」と去っていきます。そして飛沫も日本海へ。やんちゃな学生たちという雰囲気でとても和気あいあいとしていて楽しそうでした。

あっという間に休暇も終わり、知季と要一は東京へ帰ります。一人、津軽に残った飛沫は麻木コーチの手紙に同封されていたディスクを恭子と共に再生します。リモコンを操作する仕草がとてもよくて、本当にテレビやリモコンがその場に存在するのではないかとつい錯覚してしまいました。傍らに座る恭子は女性的で綺麗でした。再生された映像は、祖父・白波が飛込みをしているものでした。その映像に釘付けになってしまう飛沫。また東京へ戻る決心をします。

またしばらくの間、離れるためか2人は抱擁を交わします。財木くん、藤岡さんの一部のファンの方はドキドキしたのではないでしょうか。(違う意味で) 財木くんのリアコさんたちは生きてるかなぁと思いながら見てしまいました。原作はもっと表現として過激というか、性交渉にまで至ってるのでそれを考えると凄く軽いスキンシップで済んでる……とも改めて原作読んでて思いました。

「さっさと負けて、早く帰っておいで」

東京へ行ってしまう彼氏に向かってこんなことを言えてしまう恭子は可愛い女ですね。受け取り方が違えば嫌な奴と思う方もいそうですが、私は、行っちゃヤダって言えない女の可愛い悪態だと感じました。恭子役の藤岡さんの「早く帰っておいで」の言い方もまたいじらしくて、可愛らしいなと思いました。

そしてMDCに飛沫が戻ってきます。祖父が成し遂げたスワンダイブを習得するため、日夜練習に励むようになりますね。知季は四回半の練習に勤しみます。そんな中、オリンピック代表選手が決まります。寺本健一郎と富士谷要一の2名です。普通なら選考会を開いて代表を決めるところですが、前原会長の意向で早々と決まってしまいました。この事に異議を唱え、要一は前原会長へ直訴しに行きます。ジャージだったか水着だったか忘れましたが、そんな格好からスーツへ着替えるのがとても速かったなぁというのを覚えてます。捌けたと思ったらすぐスーツで戻ってきたって感じでした。牧島さんお疲れ様です。

要一は前原会長に自身のオリンピック内定の取り消しを願います。選考会を行った上で、オリンピック代表を決めてほしいと。そんな彼に対し、前原会長は飛込み界の現状を語ります。飛込みをやっている人口や、国内知名度の低さ、オリンピックのメダルが飛込み界にとって如何に大切かを語りました。やけに「現状」という言葉を強調していたように感じました。一通り話すと彼は要一自身に興味があると言い話すよう促します。恋の話……とかを。躊躇ったように口を開き、静かに息を吐く要一の姿、というか息遣いが印象深いです。意を決したように息を吸い、言葉を紡ぐ姿はあまりにも切なく感じました。

「ないんです。ふつうの友達も、ふつうの家族も、特別な女も、旅行の思い出も、趣味も、なんにも。飛込み以外には何もおれにはなかったんです」

ぽつりぽつりと言葉を零し、だけどその言葉ははっきりと私たちの耳に届いてくるんですよ。俯いた要一から語られるオリンピックの夢。代表内定を知ってもなお、それは他人事のように感じられるのだと。そんな彼の想いは前原会長の心をも動かします。日中親善試合で600点以上を出すことを条件に、オリンピック代表選手の決め直しが行われます。日中親善試合で知季は四回半を回ろうとして失敗します。演目に入れていた3回半を飛んでいれば600点を越えられたのに。(舞台では点数がもう少し低かったかも。430だか450だか……曖昧です) 知季は要一・飛沫から大バカチャンピオンに選ばれてました。舞台でつけ加えられたセリフだと思っていましたが、原作に書いてあるんですね、これ。

要一は新しい技、スーパー・シュリンプ・スペシャル2020(SSスペシャル2020)を習得しようと麻木コーチに頼みます。原作ではSSスペシャル'99ですが、東京オリンピック用に舞台では改変されたんですね。知季・要一・飛沫の3人は、己の拳を合わせ「負けないぞ」と闘志を燃やします。熱い友情を強く感じるシーンでした。

そして、オリンピック代表を賭けた決戦は、次に行われる選考会へともつれ込みます。

弘也や未羽も応援へと駆けつけていました。麻木コーチは緊張で手が震えていることを、こんなにもワクワクさせてくれる選手たちに出会えたことを富士谷コーチに伝え「これでMDCが潰れたら私の責任だ」と話します。そこへ陵が現れ「急にいなくなったりしないでやってくれ」と言葉を残して去ります。MDCからアメリカへ麻木コーチが引き抜かれるという噂を陵も聞いていたからです。わざわざ本人に伝えるなんて、陵は友達想いの良い奴ですよね。言い逃げする陵に混乱する大人たち。

そして流れるように試合が始まります。ピンキーからキャメルになった山田に周りは驚いていました。肌着みたいな色なんですよ、キャメル色。遠くから見たら全裸かと勘違いしそうな感じでした。安心してください、履いてますよ。調子よく飛ぶキャメル山田に対し、予選をギリギリ通過するほど体調の悪い要一。レイジが麻木コーチを呼び、MDCのメンバーで決勝前に要一の体調を確認します。要一の首筋に手の甲を当てる飛沫の仕草がかっこよくて島の男(?)って感じがしました。前日の夜、プールで練習をしたことによって熱を出してしまう要一に、麻木コーチは怒りをぶつけます。すると要一は「じゃああんたはどうなんだ」と言葉を返します。麻木コーチがアメリカへ行ってしまうことについて聞き、飛沫も「今のMDCには麻木夏陽子が必要だ」と言い、知季もレイジもそれに続きます。コーチと選手たちとの固い絆を見せられるシーンですね。麻木コーチは次の言葉を続けます。

「私、アメリカへ行くなんて一言も言ってないんだけど」

「え」の嵐。情報源はレイジだったので、一気にレイジが責められてました。「おまえ本当に英語わかるのかよ」とか。びっくりしますよね、辞めるもんだと思ってたのにそんなこと言われたら。

実はアメリカに行くのは飛沫の方で、治療等のためでした。

そして皆オリンピックという大きな目標に向かって決勝へ挑みます。要一はギリギリのところで踏ん張り点数を重ねていきます。階段をのぼる足取りも重く容易に前へ進むことはできません。後ろでキャメル山田が急がせていましたね。

「ぬかして飛べよ」(中略)

「せっかくのメモリアルデーなんだからさ、ラストまでばっちりエンジョイさせてくれよ」(中略)

「予選でおまえに勝ったの、今日が初めてなの。決勝のビッグステージで生まれて初めておまえのあとに飛ぶ。この優越感を最後まで味わいたいってわけよ」

はやく行けと言う要一に対して、断固として譲らないキャメル山田。長年のライバルの不調に流石のキャメル山田も気付いていたんでしょうね。ライバルを気遣い鼓舞するなんて、終始ネタキャラのような扱いだった山田には珍しい真面目でかっこいいシーンでしたね。やっとプラットフォームに立つ要一。しかし、警告のホイッスルを鳴らされてしまい、一分以内に演技を開始しなければならなくなりました。会場の片側では別のスポーツが盛り上がってしまいます。競技人口が少なくプールを全面使うことが出来ないために、こういったタイミングの悪いことが起こってしまいます。

「やめろ、やめるんだ! 息子が、うちの息子が飛ぶんだ!」

クールな富士谷コーチの、今までに見た事がない親としての一面が飛び出します。身振り手振りを大きくし声を張る富士谷コーチの姿に胸を打たれました。

そして最後の一本。これで勝負が決まります。飛沫はスワンダイブを、要一はSSスペシャル2020を、知季は四回半をそれぞれ飛びます。まずは、レイジから。細かなジンクスを重ね、彼はここまで上がってきました。ブツブツとジンクスを確認しながらプラットフォームへと向かいます。

「レイジの飛込みはさ、なんかこう、おかたい感じがすんだよな。慎重なのはいいけど、いまいち迫力がないつーか、おもしろ味に欠けてるつーか」

「決勝では、失敗してもいいから思いきった演技をしてくれないかな」

陵や麻木コーチの言葉が頭をよぎります。それでもレイジは自身の飛込みを貫こうとします。プラットフォームに立ち、踏み出します。しかし、左足から踏み出してしまいます。こんな小さなことですら気にしてしまうレイジが可愛いですね。止まることは許されない。もうどうにでもなれと彼は思いきって飛びます。その演技に周りは驚き喜びました。

飛沫のスワンダイブは満点を出さないと目標点に届かない、難易度が低い技でした。「勝って」と恭子も見守っていましたね。メインヒロイン感が強かったです。いや、飛沫にとってはメインヒロインか。そうでしたね。勢いよく飛び込む飛沫。余談ですが、千秋楽のカテコで「はみ出なくてよかった」と財木くんが語っていましたね。勢いが良すぎてスワンダイブのときにマットからはみ出そうになったらしいです。

そして最後は知季。皆が見守り、プラットフォームへ向かう知季へ言葉をかけていきます。知季もそれに応え、飛びます。舞台は暗転。知季は本当に飛べたのか……? といったところでシーンが変わります。この静寂と暗闇がやけにドキドキしたのを覚えてます。

飛沫はアメリカへ飛び立つため、レイジと富士谷コーチに見送られます。「彼女は来ないの?」と尋ねるレイジに対して飛沫はこう返します。

「白鳥の夫婦は、どっちかが死ぬまで一生、つがいをまっとうする」

超ドヤ顔でしたね。でもそれだけ彼女を信頼している、愛情という名の絆の強さを感じるセリフですよね。また、「あいつ、本当に高校生か?」という富士谷コーチのツッコミというかボヤキにはついつい笑ってしまいました。

レイジ・富士谷コーチが捌けると、今度は麻木コーチが出てきます。グリーン、レッドと呼ばれる選手の指導をしていましたね。グリーンが要一で、レッドが山田です。山田は作中で水着の色がコロコロ変わりますね。二人はシンクロ飛込みでオリンピックを目指すこととなります。ピンクと緑の桜餅カラーにしたいとか、山田はピンキーが恋しくなっていたようですね。桜餅っていうチョイスが可愛いですね。プールサイドに知季が現れ、二人に「息ぴったりだね」と言うと二人は全力で否定していましたね。でも否定するときのセリフすらも揃っていて、二人の仲の良さが感じられましたね。何かで山田が捌けさせられてドシドシ歩きながら戻ってくるのに対して、要一は山田のタオルをぐしゃぐしゃにして上手の袖へポイってしてましたね。喧嘩というほどではありませんが、じゃれあってる感じが可愛らしくて大好きでした。

知季はこの後来る取材のために自己紹介の練習をします。ゆっくりと階段をのぼり話し始めます。

「ぼくの名前は坂井知季。

好きな色は、青。

好きな動物は、犬とイルカとクジラ。

それから、それから……」

ひとつひとつ、確認するように階段を踏みしめのぼっていく。階段が動き客席を向いた頃に、知季も階段の上へと辿り着きます。

「好きなことは、ダイブ!!」

このセリフを話す時の知季の、心の底からダイブが好きだという気持ちが溢れる笑顔がとても印象深いです。思わず泣いてしまいそうになりました。

作品はここで終わりです。

 

この後はカテコですね。

レイジ役の高橋くんは「これだけお腹出してて、一回もお腹痛くならなかった」と話し、飛沫役の財木くんは「はみ出さなかった」と語ったり、陵役の杉江くんのコメントには涙腺を刺激され、前原会長役の光宣さんは「再演を望む」と。再演、再演なぁ……。

私は、この千秋楽公演カテコの時点では、再演を大いに願いました。それだけ素晴らしい作品だと思ったからです。単純に、もっと観ていたいと思ったからです。ただ、日を置くと、その感動よりも、公式の対応の方が残るようになりました。その結果があの記事ですね。

今は再演しなくていいと思っています。公式の対応、売り方、諸々が変わればあるいはと思いますが、それでもキャストが怪我する可能性ってのはなくならないんですよね。今回は上手くいったれど、次はどうなるか分からない。キャストの皆さんが体を張って演技する中、またあんなチケットの売り方されるかもしれないと思ったら……。

 

本当に素敵な舞台でした。

だから皆さん、ディレイ配信だったり、DVDだったりでぜひ見てください。

 

『DIVE!!』The STAGE!! 特設ページ - DMM.com 動画

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ディレイ配信を見て、グッズを買えなかったことを後悔された方にはこちら↓↓↓

「DIVE!!」The STAGE!! 会場オフィシャルグッズ事後通販開始! | 舞台「DIVE!!」The STAGE!!公式サイト

パンフレットや劇中歌収録のエムカード、ブロマイドなどの通販をやっています。

エムカードにはキャストのサンクス動画が追加されているらしいですね。

 

そんな感じで、ももちゃんこのダイ舞感想は終わりです。一部順序だったり記憶が曖昧だったりで間違ってたらごめんなさい。

ここまでご精読ありがとうございます。

 

何かありましたらこちらに。

ももちゃんこにマシュマロを投げる | マシュマロ

 

それではまた。

ももちゃんこでした。

【感想】舞台「DIVE!!」The STAGE!! その②

こんばんは、ももちゃんこです。

先日、ほぼ吐き出すような形で感想を述べました。その結果、公式への愚痴が多くなってしまいました。今でも公式に対しては思うところが多く、その気持ちを溜め込んだりツイッターで呟いたりしました。

こうして改めて感想を書こうと思ったのは、目に見える影の部分の愚痴ばかりで、舞台自体の感想が短かったことと、自分の記録としても人の目に触れるものとしてもマイナスイメージばかりが残ってしまう形で終わらせたくなかったからです。

 

これ以降はネタバレしかございませんので、これからディレイ配信やDVDを購入予定などの理由で、ネタバレを気になさる方はお戻りください。

 

 

 

 

 

 

私が観劇したのは大阪公演、全18回のうちのたった4回です。あっという間に駆け抜けていったように感じます。原作もアニメも予習した上で(とは言ってもだいぶ時間が経っていてふわふわしてました)観劇しました。

 

開演5分前、ライバルダイバー達による前説が始まりました。6種類の飛び込みをパフォーマーさんたちが実践する形で紹介していたので、目で見て分かりやすかったです。あぁ、ほんとに飛んでる……怖っ……でもすごい……!って感じでした。ワイヤーなしで飛んでるのほんと怖かったです。

「携帯の電源は切るように」なんていう諸注意もありながら、DIVE!!の世界へと入り込む準備がされていきました。

 

メインテーマが流れ、キャラクター一人一人にスポットライトが当たる演出は、ドラマやアニメのようなOPを見ているようで、始まった、これから物語が進むんだという期待を膨らませました。

OPが終わると、知季が飛び込み台に立ち、陵とレイジと富士谷コーチ下からが見守るといった、いわゆるMDCでの日常から物語は始まります。練習終わりに、富士谷コーチが謎の女性と一緒にいるところを見かけ、気になって追いかけてしまう知季、陵、レイジの3人組。「もしかして、不倫!?」と驚きつつもどこか楽しそうな陵が可愛かったです。物陰に隠れる前にも「( ᐛ👐)パァ」ってしたりクルクル回ったりもしてましたね。完全にバレてるだろうに3人とも隠れて雪崩て出てくる姿は、本当にやんちゃな中学生といった感じでした。

麻木コーチがMDCへと現れ、知季たちはオリンピックを目指して練習に励みます。知季は度々、練習に励みすぎて彼女である未羽に構ってあげられないことを弟の弘也から責められてしまいます。舞台でも2回ほど電話をかけるシーンがありましたが、何を喋っていいのかわからないといった感じで目を泳がせる納谷くんの演技にはとてもリアリティがあってドキリとしました。

贔屓云々が問題になったところでは、積もり積もったものをぶちまける陵の、杉江くんの演技が強く印象的でした。

「いつかばりばりの、見る目のあるコーチが現れて、トモよりおれを選んでくれる。(中略)やっと現れたばりばりのコーチは、やっぱりおれよりトモを選ぶんだ」

「スポーツマンがさわやかだなんて、マジで思ってんじゃねえだろうな。あんなの嘘だよ、大嘘だよ。スポーツマンなんてみんな強欲で、ジコチューで、いつも一番でなきゃ気がすまないんだ。だからみんながライバルに見えるし、嫉妬もする。もやもやしたもんをいっぱい抱えてる」

心の中に抱えていたものをぶつける陵の言葉はとても荒々しくて力が入っていて、ストレートな感情表現に胸が苦しくなりました。

「たった3人なんだよね」と話す知季の今にも涙が零れそうな顔は、知季にとって陵・レイジがどれだけ大切な仲間であったかを語っていました。

あ、若干話が前後したかも。

出張から帰ってきた麻木コーチが飛沫をMDCに連れてきます。飛沫の飛び込みを見に来た要一に対して、飛沫は「あんた、だれだ」と言葉をかけます。

「富士谷要一。こんなこと言うと人間性にケチがつきそうだけど、飛込み界でおれを知らないやつがいたらモグリだよ」
「悪いな、おれ、モグリなんだ」
「ああ、津軽の海にもぐってたんだろ」

お互いに面と向かって話し合っていましたが、「おれ、モグリなんだ」と話す飛沫はガン飛ばしてるみたいに見えました。島のヤンキーかな……? 要一も飛沫も自信家というか、強気な態度をとるので、ここではなんだかバチバチと火花が散っていたように思います。

飛沫が初めて飛び込みを披露するところでは、毎度ギシッっとプラットフォームが鳴っていて怖かったです。いつか壊れそうで。他の方のところではそういったことはなかったのできっと財木くんの力が凄かったんだと思います。飛沫らしい勢いを感じるなぁと思いました。

「薬の変な味がする」と口元を拭う仕草は高校生らしからぬ色気というか、かっこよさがあって見入ってしまいました。

強化合宿参加選手を選ぶための選考会に向けて知季は三回半という新たな試練に立ち向かうこととなります。

皆が帰ったあと、知季は思い立って未羽に電話をかけました。

 

「もしもし、坂井くん?」

 

何かがおかしい。ナニカガオカシイ。

戸惑い、違和感が駆け巡っていく様子がかたまる体や目の動き、そして「何かがおかしい」というセリフだけで表現してしまう納谷くん。電話が切れ、違和感の正体を探る知季。そしてひとつの答えにたどり着きます。

 

「いつもは、"トモくん"って、呼ぶのに……」

 

静まり返る舞台上で零された言葉は、気づいてしまった違和感の正体に疑問や動揺を抱え、それでいて妙に冷静で、個人的にはなんともいえないザワザワとした気持ちが胸をよぎりました。

三回半のコツをようやく掴んだ知季。あいにくの雨と風で練習は早めに切り上げられ、家へ帰ると、お客さんが来ている模様。いつもよりも早い兄の帰宅に驚く弘也に「お客さん? もしかして、彼女?!」と声をかけます。弘也の顔はくもり、逆に知季の顔は明るく……。もうやだ。素直にそう思って見てました。弟に彼女が出来たことを喜びからかう知季。どこにでもありふれている行為なのに、弘也の顔が晴れ渡ることはなく強ばったまま。ドアに手をかける知季に「やめろ!」と大声で叫んでしまいます。そして、知季は弘也の彼女が誰であるか気づくんですよね。

 

「未羽か?」

 

どこか納得したような、そんな「か」の言い方だったんですよね。原作上の表現は「か?」ですが、納谷くんの発していた「か」は「か?」でも「か!」でもない。そっか、そうなんだ……って感じの「か」だったように思います。

舞台だと、知季たちが練習している裏で弘也が未羽に猛アプローチをかけてるし、ある頃から弘也の態度が分かりやすく変わるので、個人的には何故ここまでバレなかったのか……笑 と思ってしまいました。

また、怒りの表現がすごくて、込み上げてくるものを抑えつつ、徐々に沸点へと近づき、爆発してしまいます。泣きながら走り去る未羽とそれを追う弘也。取り残された知季は溜め込んだ想いをぶちまけます。じたばたともどかしい気持ちを鞄や地面に向かってぶつける姿は見ていてとても辛かったです。

MDCの練習も休んでしまった知季の元へ、麻木コーチが喝を入れにくきます。原作では、ここで麻木コーチの過去が語られますが、舞台は時間の都合上、すっと終わりましたね。飛び込みの世界へ戻ってきた知季は麻木コーチにこう言います。

「もしも飛込みと出会わなかったら、ぼくだってみんなと同じように遊んだり、勉強したり、旅行に行ったり、恋をしたり……きっとなんでもできたんだ。でも、ぼくはそれを選ばなかった」

「選ばなかったもののことはあきらめる。いや、あきらめるんじゃなくて、超越する」

飛び込みをしているただの中学生だった坂井知季が、人としてひとつ成長し、スポーツマンとしての、またダイバーとしての真が固まったように感じたシーンでした。人は簡単に物事を諦められるのに、その選択肢をとらない。更には超越するとまで言ってのける知季はそれまでの彼よりも真っ直ぐに麻木コーチに向かっていたように思います。

 

そして、強化合宿参加選手を選ぶための選考会が始まります。要一が飛沫に敵ダイバーを紹介していましたね。試合慣れしていない飛沫の緊張を少しでもほぐすため、またライバルを一人潰すため(笑)ですね。地味な松野、セコい辻、炎のジロー、ピンキー山田。4人のライバルダイバーが登場しました。

松野は飛び終わってから、飛沫や要一の傍を通る時に「僕なんて地味だし……拍手もないし……拍手もないし……は↑くしゅもないし……」とブツブツ言っていたのが可愛らしかったです。思っていたよりも瀬戸くんがしっかり地味になっていて驚きました。

辻はシュッとしていましたね(語彙力)。飛沫への挨拶も簡単に済ませてすぐに通っていってしまったように感じます。VR動画などで見ていた西野くんはぽやぽやとした可愛らしい印象だったので、辻になるとかっこよく洗練されていたように思いました。

ジローは飛び終わったあとの胸元が真っ赤でしたね。結構思いきり打ちつけたなぁって感じの赤でとても驚きました。痛々しいくらい真っ赤でしたが、炎のジローらしい勢いを感じました。

舞台の要一はことごとくピンキーを無視して、ピンキーから文句を言われてましたね。ライバルとして認めているからこそツンとした態度をとってしまうのでしょうね。微笑ましい気持ちで見てました。ピンキーはこれでもかってくらい癖が強くてうるさくて可愛らしかったですね(可愛いの基準)。

要一のライバル紹介は、初めてDIVE!!に触れる観客にもとても分かりやすいものだったと思います。それぞれのライバル紹介の時に、ライバルダイバーたちが飛んでいたのもありますが、本当に分かりやすかったです。

初めての試合で、飛沫はそれまで1回もしたことがなかったセービングをしました。それまでの練習では勢いよく入水していた彼が初めてノー・スプラッシュで演技を終えます。点数は高かったものの、麻木コーチはこの飛び込みに納得がいかず、飛沫を呼び出します。

「この試合であなたが一度でも自分の飛込みをすれば……人前で自分をだしきる快感を覚えたら、あなたはきっとそれを永遠に忘れないわ。私との約束のためじゃなく、その一瞬の快感のためにこれからも飛べる」

この言葉には飛沫の背中を押す、というよりは叩くくらいの勢いと力強さが感じられました。

自由選択飛びで飛沫は自分の飛込みを披露します。盛大な入水に、点数は下がり、ライバルたちも「美しくない」といった言葉をこぼします。ジローはとても喜んでいましたね。

最終演技で飛沫がプラットフォームに立った時には、その会場にいた多くの人々が飛沫に注目をします。皆、飛沫の飛込みに魅せられていました。最後まで自分の飛込みを行った飛沫には大きな歓声が上がります。

「ジジイのやつ、この快感を知っていやがったな……」

零された言葉には、彼の飛び込みに対する気持ちが少しだけ変わったような、嬉しさが含まれていたように感じました。プラットフォームでの驚いたような顔も、試合後のどこか清々しい想いをこぼす顔も素敵でした。

順位等について、富士谷コーチがナレーションのごとく話す姿は急に駆け足になったなあと思いながら見てました。

 

選考会が終わり、合宿に参加するメンバーが発表されます。一人は富士谷要一。そしてもう一人は坂井知季。飛沫は腰の故障が原因で辞退することとなり、選ばれなかったレイジは富士谷コーチに、チームでやる競技はいいなあって思うことがあると洩らします。個人の能力がものをいう飛び込みは、誰か1人しか頂点に立てない。皆で協力してチームを高め合うバスケやサッカーとは全く違う世界で、だからこそそんな世界に思いを馳せてしまう。飛躍した選手たちに囲まれた中で闘うレイジの気持ちはどんなものか、考えれば考えるほど切なくなってしまいます。レイジは陵のように強く想いをぶちまけるタイプじゃないので、その分溜め込んでることも多いんじゃないかと思います。そんなレイジが洩らした本音がとても切なく、そしてそんな中でもまだ頂点を目指して進もうとする彼はとても強い人間なんだなと思いました。

 

 

長くなってしまったので一度ここで切ります。

次の記事に続きます。

それでは、それでは。

ももちゃんこでした。

おやすみなさい。

 

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お知らせ(ってほどでもない)

 

アイコンが変わりました。

いらすとやさんのものです。

 

そしてマシュマロ作りました。

何かございましたらこちらにどうぞ。

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【感想】舞台「DIVE!!」The STAGE!! その①

 

こんにちは、ももちゃんこです。

夏が終わって秋になりました。

先日、舞台「DIVE!!」The STAGE!!を観劇してきました。今日はそのお話です。

 

まずはじめに、主要なキャストさんたちは皆頑張ってて、作品としてはものすごく面白かったですし、叶うならもう一度観たいと思う舞台でした。もちろん、私の推しさんも輝いてました。今日も好きです。

原作を上手に切り取って繋ぎ合わせていて、2時間で駆け抜けるにはちょうど良く出来てるなぁと思いました。原作知ってるからそれなりに補完できていたところもあるのかなと思いましたが、原作未読の方はどうだったのでしょう?

Aくん(仮名)飛ばないんかーい! とかそんな気持ちだったんですかね、気になります。

沢山の役者さんの肉体美を余すところなく楽しめるのもこの舞台の魅力ですね。推しさんのほくろとか財木さんの胸筋とか、女の子より脚が細いのではと思わせる役者さんも何人かいましたね。

そんな感じで、ももちゃんこはほくほくした気分でこの舞台を見てきたんですよ。

 

でも、まあ、皆さんご存知の通り、チケット捌けは悪かったみたいで……。

いわゆる2.5次元舞台という場所で、隣や前、なんなら最前でも空席が目立つ現場を見るというのは初めてでした。びっくりしますね。

まあおかげさまで後ろ(とはいえ、中央より前)でも見やすかったんですけど……() 

でも、やっぱり埋まってほしかったなぁってそんな気持ちでいっぱいでした。

 

公式ツイッター動いてなかったもんなぁ……()

動いてたけど、動いてたのか? って気持ちでいっぱいです。キャストのツイートRTしてくれるのは嬉しいけど、そのせいで大切な公式としての情報を遡るのも大変ですね。あとなんか普通に何件か見逃してたり()

通販やるの今知りました。明日かららしいですけど、詳細はいつ出るんですかね? 公演終了後……とは…… てかこれ、呟いたの公演終わってすぐか下手したら終わってなかったのでは……分かるかそんなもん……()

 

 

ところでところで。

公式さんに質問があります。

プレミアム特典のマスキングテープはどういう場面で使えばいいんですか? 推しさんが載ってるわけでもなく、ただ海パンが並んでいるあの不思議なマステ。誰かに何かを送る際の梱包に使うのも躊躇われるレベルです……。飾るような柄でもないしどうしようかなって感じです。困ったなぁ。ブロマイドに関しても……全体写真かぁ〜〜といった感じで、特段嬉しい訳でもないっていう。あんまりしっかり見てないけど、全然顔見えんなあって思いました。

 

マネージャー特典もわりとガバガバというか、、、ね。

#ダイ舞 って呟いておけば、内容はなんでもいいみたいな……。いいのかなぁなんて思いながら毎公演ポスター回収してました……。

あとリピーター特典はどう考えても大阪しか行かない人が不利すぎるので、再演するなら考え直してください。4公演で2枚なら大阪だけでもきっと多くの方が推しさんのブロマイドをコンプリートしたり、ある程度確保できたんですよ。もう〜〜〜〜〜〜!!

後出しブロマイドばっかりのわりに、そのブロマイドの柄すらよく分かんないし。

 

1列目の空席は誰かの席だったのかただの空席だったのかも分かんないし、ただの空席なら変わってほしいとすら思いましたね……。

一番初めの先行で買ったしプレ席なのになんでこんな後ろなんだ……? と、前にいた人が全員最速で買ったとも思えなかったから余計に謎でした。

DVDの発売イベントも都内某所は分かるけど、日時未定ってアホか! って思いました。主演の納谷くんしか決まってない状態で日付も分からないなんて、ファンの方でも思うように身動き取れないのではと。せめて月くらいは教えてあげなよね〜〜〜って思いました。思いませんでした?

 

あと、ビーチサンダルやらビニールバッグやら、誰が買うんだろと。ビニールバッグはもあれですけど、ビーチサンダルはほんとに謎。

あんなのただの踏み絵じゃん……。隠れキリシタンごっこができるね……() まあやらないんですけど。

さりげなくアニメや原作のグッズが売られていたことにも先人達のツイートで初めて知り、あぁほんとに売ってるーくらいで見てました。

ランブロは混ざってましたね。なんかいっぱい買っちゃったけど2種類しか柄がないから貯まる貯まる。

 

あーあと、個人的に気になったことなんですけどね。10/7のマチソワで、北京合宿前の富士谷コーチが代表選手を発表するあたり、舞台の後ろからそれなりの物音が聞こえてたんだけど、あれはなんだったんだろう。勝手な解釈で、陵くんどこまで走ってんのとか思ってたけど、6日はそんな音聞こえなかったしなぁ…………

パフォーマーさんたちわちゃわちゃしてたのは見てて気にならなかったけど、転んでズボン脱げちゃったのはハプニングだと思ってたから、2回目脱げなくて自ら下げてたのは萎えました。萎えたってか、あーあれわざとなんやって感じで冷めちゃった。

 

 

不平不満はこれでもかってくらい出てきますが、舞台自体は本当に良い舞台だったなって思うんですよ。(推しさんが出てた関係で補正かかりまくりなのは分かっていますが)

何公演も行きたいって思うような内容だったけど……。今日10/8(月)は体育の日ですよ???? 普通今日千秋楽じゃん…………。

なんで三連休の最終日に、

「昨日の今頃千秋楽だったな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

なんて思わなきゃいけないの。まだ休みですよ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

 

と、まあその辺りで終わったことをぐちぐち言うのはやめます。

個人的に席とか近くに座った人とかまだまだ公式と関係ない残念な思い出もありますが、そんなの語っても悲しいだけだし……。

 

一歩間違えたら怪我をしてしまうようなそんな極限の中で作りあげられた舞台で、多くの人に見ていただきたい、再演してほしいと個人的には心から願っております。

ただ、今回みたいに、公式が雑な宣伝とアナウンスしかしないんだったら再演しなくていいとも思います。

次も全員怪我なく終わるわけじゃない。そう考えるともうやらなくてもいいかもなぁなんて。

今後の公式アナウンスを見つつ、私はディレイ配信とDVDに備えたいと思います。

 

『DIVE!!』The STAGE!! 特設ページ - DMM.com 動画

 

 

それではまた。

ももちゃんこでした。

 

 

 

 

 

追記:やっとプレミアム特典のポスター見ました。なんだろう、なんか、DIVE!!ではキャストの顔をはっきり載せないのが流行ってるのかな……? 素直に喜べない特典ばかりでした……。

推しキャラ? 推し俳優? どっちが好き?

どっちも好き!!!!!!

 

はい、こんばんは。ももちゃんこです。

 

先日、某2.5舞台を観劇してきました。

推しさんと推しキャラと推しカプがあっちこっち動いてて目が足りませんでした。

推しキャラのクオリティが高すぎました。かっこいい。かっこよすぎる。公演後、迷わず個人ブロマイド買いました……🙏🏻 お顔がえっちだ……🙏🏻

そのキャラの俳優さんは、なんていうかしっかりとした、でも可愛らしい感じの方でした。演技中とのギャップがありすぎて凄くびっくりしました。笑

推しさんはアクション、歌、演技、どれをとっても今までの何倍もパワーアップしていて、月並みな言葉ではありますがとても素敵でした。

希望という名の道標、今回の推しさんからはそういった印象を受けました。ついていくだけじゃなくて、誰かを引っ張っていくことのできる方になっていて、その背中は凄く大きくて……

あ〜〜〜私の推しさんかっこよすぎぃ!!!

 

推しキャラと推しさんが並んだ舞台を目のあたりにして改めて、推しさんが推しキャラやってくれればな〜〜〜〜〜〜〜〜とちょっとだけ思ってしまいました。若手俳優のヲタさんたちなら同じことを考える人もいるのでは……?

まあ、私の推しキャラは大抵CVが低めの男くさい感じの人ばかりなので、推しさんとは全然違うんですけど。いつかなにかで奇跡的に推しキャラの役を推しさんが演じてくれたら嬉しいなぁと思います。

あと個人的に、キラキラしてるけど影のあるキャラの演技を見てみたいのでどこかの偉い方お願いしまーーーーす!!!

 

それでは、少し早いですがおやすみなさい。

ももちゃんこでした。